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I・N・U 怖い話

犬や猫の動物霊は、とても多く、たいていは元の主人につくことが多く、自分の兄弟や仲良くしてくれた家族以外の人にもつきます。そのために、交通事故などでなくなった犬の霊などでも、加害者をたたるよりも主人につく事を選ぶ事が多い。
さらに、犬の野良霊というのは少なく、たいてい誰かについていることが多いようです。
犬は、人をのろうことがなく、忠誠心の強い犬は、なくなってもなお、主人を支えようとすることが関係しているのかもしれない。

犬にたたられてる人がいるのなら、よっぽど、犬に対し、悪い行いをしたということであろう。

--犬--   KOWAI KOWAI*

ある冬のことです。
いつものように、私と友達2人で、彼を迎えにいきました。
どこに行こうか?などと話しながら、彼の自宅の近くの神社で、車を止めていると
彼の様子が、おかしいことに気づきました。
「ねぇ、どうしたの?」
彼は、なぜか?だまったまま。何も話しません。
「おい!なんか、あったのか?」
「どうしたんだよ!」
彼は・・・  フッと顔を上げると・・・突然!!笑顔になりました。
「なんだ、ビックリさせるなよ」
「じゃ、少し走るか」
そういって、彼らは、車を走らせました。

しかし、彼はというと・・・1度も話しをしないままです。
私は、何かを感じていたのかもしれません。
彼の様子は、見た目は変わらないけれど、何かが違うんです。
いつもの彼のしぐさではない、何か・・・  別の生き物のような・・・。

それから、走り出してからまもなく。
彼は、お腹を抱えています。
「どうしたの?」
彼は、首を横にふるだけ・・・。
「お腹痛いの?」
またも彼は、首を横にふるだけ・・・。
「どうして・・・ちゃんと話せないの?」
彼は、少し、首を縦にふりました。

あきらかに、彼の様子がおかしいのです。
やっぱり、さっき神社で・・・        何かがあったんだろうか?
車に乗る前までは、友達と挨拶を交わせていたはず・・・ なのに、今はなぜ?
もう1度・・・彼に質問をしてみることにします。
「どこか、行きたいところでもあるの?」
彼は、そういうと・・・ なぜかコンビニを指さしました。
「あそこに行きたいの?」
口を開け、舌を出しながら・・・ 彼は、うなずきました。

なぜ、そこに行きたいのか、わからないまま、そこに車を止めると・・・、
どこからか・・・・
-----牛乳とパンが欲しい-----
と聞こえたような気がしました。
誰の声なのか?わからないまま・・・私は、コンビニで牛乳とパンを買います。

それを待っていたかのように、彼は、牛乳とパンを食べ始めました。
友達も彼の異変に気づき、少し様子を見ることになりました。
パンの食べ方も・・・なぜか人間らしくない。ボロボロとこぼしながら・・・。
今まで何も食べていないような、そんな様子なのです。

「そういえば、どうして牛乳とパンを買ったんだ?」
「わからないの。頭の中に、誰かが話し掛けてきて、それで買ったの」
「誰か?」
「わからないけど、頭に直接、話しかけてきてる感じ」
「こいつが、言葉を話さないことに、関係があるのかな?」
「もし・・・そうだとしたら・・・    彼は、誰なの?」

長い沈黙が、流れた。
彼は、お腹がいっぱいになったらしい。
この状況をいったいどうしたらいいのだろうか?

しかし!次の瞬間!!また、私の頭の中に、誰かがはなしかけてきた。
-----公園-----
「公園?」
彼は、首を縦に振ると、ある山のほうを指さした。
「今度は、そっちに行けってことなのね」
彼らは、わけがわからないまま、また車を走らせた。
彼の指さす方向へと。

着いた先は、雪の降り積もる公園。
そこに、着くなり、彼は、車を飛び出した!
「待って・・・」
「おまえら、どこに行くんだよ・・・おい!」

彼は、公園を走り回った。手袋をしないと冷たい雪を素手で、投げ始めた。
「ここに、来た意味は、何かあるのか?」
「わからない」
「つきあうしかないんだろうな・・・」
-----遊びたい-----
「遊びたいって・・・言ってるよ」
不思議なことに・・・彼は、子供のように、はしゃいで、雪で遊び始めた。
こんな夜更けに、子供の相手でもするように彼と遊んだ。

なぜ・・・ここに来たのか?
彼が何者なのか?
そして、本当の彼はどこへ行ったのか?
なんとなく、気づいたことといえば、彼は・・・犬にとりつかれたのではないかということだけ。
あの神社で、彼の身体を、浮遊していた犬の霊が、入り込んだと考えられる。
しぐさもすべて、彼の行動は、人間ではなく「犬」なのだ・・・。


そして、何時間が過ぎたのだろう・・・。
彼は、遊び疲れたらしい。車に乗り込むと、寝息をたてはじめた。

「これから・・・ どうする?」
「どうしたらいいのか、見当もつかないね」
「でも、本人は寝ちゃったしな」
「1度、あの神社にもどってみる?」
「もしかしたら、あそこで、彼に戻るかもしれないね」
「じゃあ、戻ってみるか」

こうして、また車は走り出す。あの神社に向けて。

彼は、とても落ち着いていた。私のひざの上で、ぐっすりと眠っている。
不思議なことに、
-----遊びたい-----
という言葉を最後に、声は聞こえなくなっていた。



そして、あの神社に、着いた。
彼から、何かが、離れていく気配を感じた。
「あ・・・・・」
「いってぇ〜」彼が目を覚ました。
「気づいたの?」
「なんだよ・・・・この身体の痛さは・・・」
「お前・・・やっぱり、とりつかれてたんだな」
「はぁ?俺には、サッパリわかんねぇよ」
「今、してきたこと覚えてる?」
「俺が、寝てる間に、どっか行ってきたのか?」
「寝てたの?」
「車に乗って、それからの記憶が、ないんだよ」
「今までのこと、ホントにわからないんだ」
「え・・・あれから、3時間も経ってるのか?」
「うん・・・」
「それにしても・・・・身体いてぇ・・・・」
「身体が痛いのは仕方ないかもしれないな」
「お前・・・・犬に、とりつかれてたんだ」
「はぁ?犬??」
「うん」
「なんだよ・・・その犬って・・・」

彼に今までのことを話した。彼は、まったく信じられない様子だった。
彼の人格は、彼の中で眠っていて、彼を動かしていたのは、そう!!あの犬。

あの犬は、なぜ彼にとりついたのだろうか?
でも、思ったことは、あの犬は、ただお腹がすいていて、誰かと遊びたかったってこと。
そして・・・きっと・・・・天に召されたのであろう。

-----ありがとう-----
「ありがとう・・・・って・・・・・今、聞こえたよ」
私たちが、したことは・・・あの犬のためになったのかな?
あれで、良かったんだよね・・・きっと。

そして・・・きっと、また現れるような、そんな気がする。 彼を守るために・・・ね。




犬 続編

実は、この犬の話には続きがある。
彼と友達の家に行った時、仮眠を取っていた彼の様子がまたおかしくなったことがある。うなされ、冷や汗をかき、寒い・・・寒いと肩を震わせている。
「何があったの?」と聞いても返事はなし。
どうしよう?と友達とオロオロしてると、また頭の中に
-----大丈夫-----
懐かしい声が響いた。
「大丈夫だって、あの犬が守ってくれてる」
それから、すぐに彼の異変は止まった。
彼が言うには、何か怖いものから、あの時の犬が助けてくれたという。
あの犬は、彼が助けたのだ。そして、これからも彼を守り続けるのかもしれない。