T・O・I・R・E 怖い話

トイレには、怖い話はつきものですよね。
・小学校のトイレの3番目にあるドアを、3回ノックすると、中から「はーい」という女の子の声がする「トイレの花子さん」
どこの学校でもよく噂になるのだが、これも地方や場所によって、いろいろ変わってくるとか。
・他には、学校のトイレの個室に入ると「赤マントがほしいか、青マントがいいか」とたずねる声がする「赤マント、青マント」
これと似たような、怖い話も多い。
・「赤い紙やろか、白い紙やろか」とたずねる声がする「赤い紙、白い紙」
・個室に入ると、「赤い手がいいか、白い手がいいか」とたずねてくるのが、「赤い手、白い手」である。
・他にも「赤いチャンチャンコ着せましょか、着せましょか」とたずねる声がする「赤いちゃんちゃんこ」
・「赤い服と白い服、どっちが欲しい?」の「赤い服・白い服」
・両足のない女が出てきて、「私の足はどこですか?」と問う。「名神高速道路にあります」と答えると、その女は「誰に聞いたのですか?」といってくる。そこで「カシマレイコさんに聞きました」と言わないと足を失う「カシマレイコ」
調べると、都市伝説とも言われる怖い話がたくさんでてくる。
確かに、小学生の頃は、そういった噂がたえなかった。
あなたの小さい頃、そんな話を聞いたことはありませんか?

--トイレ--  KOWAI KOWAI*

彼と遠出して、車でドライブに行った時のことです。

「休憩しよう」と、峠のドライブインに入り、車を止めました。
店は、真夜中であるために、閉店していて、利用できるのは、自動販売機とトイレだけです。

私たちは、ジュースを買い、少しの時間だけ、休憩をとることにしたのです。
山の中のドライブインは、とても静かです。
遠くに、車の流れる音だけが、聞こえます。

周りには、何台かの車が、同じように休息をとっているようです。仮眠を取る人がほとんどです。

私は、また走り出す前にと、トイレに行くことにしました。

そこは、古いトイレではなく、最近作られた、新しいトイレ。
自動で、トイレの明かりが点灯し、自動で水も流れるようになっているようです。
昼間とは、違う入り口から、入れるようになっています。
昼間は、店に面した入り口から、入れるようになっており、いつも女性用のトイレは、トイレの順番待ちをしている人、化粧をする人などでにぎやかなのが印象的なのですが、さすがに、真夜中に来ると、人はいないし、あまりにもシーンと静か過ぎて怖いです。

入り口の自動ドアが開き・・・少し歩いて、トイレに入ります。

そして、トイレから出ようとしたとき!

今まで、照らしていた天井の明かりが・・・・消えたのです!

「え・・・・・・・・」
「ちょっと・・・・なんなのよ!」

さすがに、真っ暗になると怖さが増してきます。
早く外に出よう!と開けようとしてみました。
カギは、開いているはず!
私は、少しパニックになりました。
閉じ込められたの??
何度も、ドアを開けようとしますが、まったく開かない。
カギが壊れたの??
なぜ、室内の明かりも消えてしまったの??

ドアをドンドンとたたきはじめますが、反応はなし。
「誰か、そこにいるの?」

しかし・・・自分の言葉が・・・響くだけ。
あたりは、闇に包まれて・・・静まり返るばかり。

「誰か、開けてよ!」

ドアをガチャガチャとさせている、その音が響くだけ。

「ねぇ、ふざけてないで、ここから出してよ」

彼のいたずらかと思って、声をかけてみますが、返事はありません。

それならと・・・物音させずに、周りの音を聞くことにしました。
シーン・・・・・・・

「本当に、誰もいないの?」
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・ザザーッ・・・・・

「ん?」

・・・・・ザザーッ・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

あの音は・・・何?

怖くなってきた私は、ドアに体当たりをしようとしたと同時に・・ドアが開き、天井の明かりがついたのです。
「ついた・・・」

トイレから外に出るまで、ひと気はありません。
逃げるように、トイレを去り・・・車に戻り、彼に聞くと、彼は、そんなことしていないよと。
そして、その後、時計を見ると・・・夜中の2時


あの音はいったい・・・なんだったのでしょう?
彼にそのことを話しましたが、
「気のせいじゃないの?」
と返されただけ。結局、何の音なのか・・・誰の仕業なのかもわからないまま、その場を去りました。

それから、何日か後・・・私が、見つけたもの。
たまたま、何かを包んでいた古い新聞に、あのトイレの裏で・・・・遺体が発見されたと・・・・・。
血に染まったトイレが犯行現場のようです。
でも、あの日の出来事ではないのです。

あれは・・・・・を引きずる音だったのでしょうか・・・・・ なぜ、あの音が聞こえたのでしょうか?

しばらく、真夜中に峠のトイレには、入れそうもありません。




真夜中のお客様

ある販売店での出来事です。
閉店時間になり、片付けをしていると、店内の奥のほうで、「すいませーん」と言う声がする。
まだ、お客様が残っていたのかな?と思い「はーい」と返事をし、店内を探してみるのだが・・・誰もいない。
気のせいだったのかなと思い、また片付けをしていると「すいませーん」と、先ほどよりも近い場所で声がする。
また店内を探し回るのだが、誰もいない。
店にいた別の人に、その話をすると、「気にしないほうがいいよ」とのこと。
しかし、その後も「すいませーん」と呼ぶ声がする。しかもさらに近くで・・・。
その時、視界の奥のほうに、人影が見えたような気がし、探してみたけれど、誰もいない。
実は、よく出るらしい。真夜中になると人魂らしきものも浮遊している。