++トイレ++ T・O・I・R・E 怖い話
彼と遠出して、車でドライブに行った時のことです。
ちょうど、休憩しようと、峠のドライブインに入り、車を止めました。
店は、真夜中であるために、閉店していて、自動販売機とトイレの明かりだけです。
私たちは、ジュース類を買い、そこで、少しの休憩をとることにしたのです。
山の中のドライブインは、とても静かです。
遠くに、車の流れる音だけが、聞こえます。
周りには、何台かの車が、同じように休息をとっているようです。
私は、また走り出す前に、トイレに行くことにしました。
そこは、古いトイレではなく、最近作られた、新しいトイレ。
昼間とは、違う入り口から、入れるようになっています。
入り口のドアが開き・・・少し歩いて、トイレに入る。
・・・・そして、トイレから出ようとしたときです。
今まで、照らしていた電気が・・・・消えたのです。
「え・・・・・・・・」
「ちょっと・・・・なんなのよぉ」
必死に、ドアを開けようとするけれど・・・ドアは開きません。
カギは、開いているはずなのに・・・・ドアが開かないのです。
「誰か、そこにいるの?」
しかし・・・自分の言葉が・・・響くだけ。
あたりは、闇に包まれて・・・静まり返るばかり。
「誰か、開けてよ」
ドアをガチャガチャとさせている、その音が響くだけ。
「ねぇ、ふざけてないで、ここから出してよ」
彼のいたずらかと思って、声をかけてみますが、返事はありません。
それならと・・・物音させずに、周りの音を聞くことにしました。
シーン・・・・・・・
「本当に、誰もいないの?」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・ザザーッ・・・・・
「ん?」
・・・・・ザザーッ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
あの音は・・・何?
怖くなってきた私は、ドアに体当たりをしようとしたと同時に・・ドアが開き、電気がついたのです。
「ついた・・・」
逃げるように、トイレを去り・・・車に戻り、彼に聞くと、彼は、そんなことしていないよと。
そして、その後、時計を見ると・・・夜中の2時。
あの音はいったい・・・なんだったのでしょう?
わからないまま、その場を去りました。
それから、何日か後・・・私が、見つけたもの。
古い新聞に、あのトイレの裏で・・・・死体が発見されたと・・・・・。
でも、あの日の出来事ではないのです。
あれは・・・・・を引きずる音だったのでしょうか・・・・・