++意識++ I・S・H・I・K・I 怖い話
いつもと変わらないデートを終えて、彼の近所の神社のある場所で、おしゃべりをしていた時だった。
時間は、もうすっかり夜中の1時を超えていた。
そこは、神社があるだけで、車が通ることも少ない。
そこに、車を止めて、車の中で話をしていた。
何気ない会話をしていただけだった。
何か特別、怖い話をしていたわけでもない。
なのに・・・彼の様子がおかしい。
最初は、寝ているだけなのかな?そう思っていた。
だから、帰って寝たほうがいいんじゃないかと、彼を起こした。
でも、彼は、起きなかった。
ぐっすり、眠っているのだろうか?
でも、それからも何度起こしても、彼は目覚めない。
おかしい・・・・。
今までだって、似たようなことは、あったけれど・・・こんな風になったことがない。
どうしたらいいんだろう?
また、彼の身に何かが起こっているのだろうか?
何度も起こそうと試みた。
でも、彼が目覚めることはなかった。
本気で、心配になってきた。
彼の意識は・・・ない。
心臓は、動いている。
身体は、動かない。
私に何ができるのだろうか?
彼を目覚めさせるしかできない。
何時間が経過したのだろうか?
でも・・・まだ1時間も経っていないのだ。
すごく、長く感じる。もう、3時間以上も経っている感覚だ。
彼に、何もしてあげられない自分の無力さに、涙がこみあげる。
どうして? どうして? どうして、目覚めないの?
ねぇ。何が起こってるの?
ねえ。答えてよ。
一瞬・・・彼が動いたように見えた。
でも・・・違った。
そして、1時間が経過。
このままでは、いけない。
私は、車を発進させた。
神社の横道を入る・・・
すると、目の前に!!
女の人が・・・・・・・
「キャー」
あわてて、ブレーキをかけたが・・・間に合わない。
「キャー」
身体を・・・・スーッと、冷たいものが・・・駆け抜けた。
「何?」
バックミラーに、今見た女の人が・・・いた。
「え・・・・・」
そして・・・消えた。
今見たのは、確かに女の人だった。
白い着物を着ていた。
最初見たときは、気づかなかったが・・・バックミラーに映った彼女は・・・浮いていた。
そして私は、彼女をすり抜けた。
その時、冷たい空気を感じた。
悲しみと暗い闇を感じた。
そして・・・彼が目覚めた。
「よかった」
「何かあったのか?」
「うん・・・」
彼に、今までのことを話すと、驚いていた。
彼の意識は、あったのだ。
ただ、話すことも,身体を動かすこともできなかったらしい。
私の言葉も聞いていた。
結局、なぜ、あんなことがあったのかは、わからない。
でも、あの女の霊体は・・・ずっと、あの場所にいる地縛霊だと。
だから、今でも彼女は、2時を過ぎると、あそこにいる。