K・A・N・A・S・I・B・A・R・I 怖い話

金縛りに、あったことがありますか?

私は、小学生の時に、「金縛り」というものになりました。
実は、それが「金縛り」だということに気づいたのは、学生時代が終わる頃。
霊感の強い友達と話していたら、それが金縛りであると言われました。
ただ単に、たまにこういう現象が起こるし、寝ている時にしかならないこともあって、半分夢の中での出来事だと思うようにしていたのです。
しかし、それは夢ではなく、現実であったことに衝撃をうけました。知った時は、本当に怖かったです。
そういえば、いつも北枕にすると金縛りにあってたな・・・と。北枕は、縁起が悪いとされているのですが、あまり気にしたことがなかったんですよね。でも、あとから考えると、いろんな理由も出てくるものだなと。

--金縛り--  KOWAI KOWAI*

いつものように、眠りについたはずの私でしたが・・・フッと目を覚ますと・・・身体が動きません。
「え・・・・なんなの?」
何をしようと身体は、私の言うことを聞いてくれません。
そして・・・そのまま天井を見つめていると・・・身体が・・・フワーッと宙に浮くのです。
身体というよりは、ベッドごと持ち上げられているような感覚です。


その後、身体は・・・・右に左に・・・そして・・・天井に・・・。
何者かに、あやつられているかのように、フワフワと宙を浮いているのです。

身体も動かない。
声も出ない。

怖くて・・・・どうしようもなくて、
「ヤメテー」
と心の中で、何度叫んだことでしょう。
眠ってしまいたくても、眠ることもできないのです。

そして、何かの拍子に・・・・その金縛りから、解き放たれるのです。
自分の身体が、動いた瞬間・・・「よかった」と思うのです。

でも、これは一時期、毎日のように金縛りがありました。
なぜ、金縛り状態になるのか、わからないし、夢だったのかと思うと、人にも話せず。
寝付けない日が続きました。
でも、不思議なもので、目だけが開けられることがあるのですが、開けられるほうが余計に怖かった記憶があります。
何か変なモノを見てしまいそうだから、逆に目を開けられないほうが、それなりに金縛りを楽しんでたような気もします。
でも、当時は和室で寝ていたこともあって、天井の木目が、人の顔に見えてしまうことも。普段あまり気にならない染みもなぜか、気になるんです。
金縛りは、自分とのたたかいです。どれだけ、混乱しないで、落ち着いて対処できるかどうか。

金縛りの種類

金縛りというのは、肉体が眠っている時に脳だけが覚醒している状態です。
金縛りには、大きく分けて、「閉眼型」と、「開眼型」の二種類が存在します。
ほとんどは前者で、実際には閉眼しているのですが、金縛りにかかる直前の室内の風景や、普段の室内の記憶が鮮明な夢となって映し出される場合もあるのです。
しかし、本人が閉眼型だと認知していない場合が多いようです。
閉眼型の特徴として、霊などの幻覚が見えたりし、恐怖感を強く感じる場合が多いことが挙げられる。
ちなみに、幽体離脱はこれに分類され、思春期の女性、普段から鏡を良く見て、容姿をまめに気にする者に多い。
閉眼型の金縛りを自分の意思で解除する事は、ほぼ不可能である。
しかし、まれに開眼した状態での金縛りも存在する。
開眼型の金縛りの特徴として、全身の随意運動を奪われるものの、嗅覚、聴覚、視覚(ただし眼球運動は不可能、もしくは不随意)が鮮明であり、金縛り状態のままテレビの視聴や車窓からの風景を鮮明に見ることも可能です。




真夜中のホテル

ある夜、夜景を見渡せるホテルに泊りで行った時、真夜中に、彼が目を覚ましたんです。
すると、玄関のあたりで、カタカタと音がするんです。
管理人?掃除人?
でも、こんな真夜中に入り込むなんて人はどう考えてもいないわけです。
時間が経過すると、錫杖の音がするんです。
その音が、玄関のほうから、どんどん近づいてくるんです。
彼はその音を掻き消すために、テレビの電源をつけ、大音量にします!
しかし、その音は聞こえ続け・・・彼女を起こします。
でも、彼女は起きないまま。
結局気づいたら 朝だったようです。 あれは、何だったのでしょう?